『機動警察パトレイバー』に登場する内海は、シリーズを代表する悪役キャラクターです。
シャフト・エンタープライズ・ジャパン社の企画7課課長であり、表向きはゲーム事業を管轄する責任者ですが、その実態は非合法活動を行うエージェントのリーダー。
飄々とした笑顔の裏に隠された冷酷な一面や、部下への面倒見の良さなど、内海のキャラクターは単なる“悪役”に留まらない独特の魅力を放っています。
本記事では、そんな内海の最後や他のキャラクターとの関係性について、アニメ版とマンガ版の両方を徹底解説!
さらに、彼が“悪役”なのに憎めない理由や印象的な名言にも迫ります。
内海のすべてを知りたい『パトレイバー』ファンの方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪
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『パトレイバー』最大の敵!内海ってどんな人物?
シャフト・エンタープライズ・ジャパン社 企画7課の課長という肩書きを持つ内海。
しかしその実態は、非合法活動を組織的に行うリーダーです。
- 別名
リチャード・王(ウォン) - 外見
いつも穏やかな笑みを浮かべ、眼鏡をかけた紳士的な外見。 - 性格
頭の回転が速く、非常に知的な人物。
その反面、自身の欲望のためならば手段を選ばない一面も。 - 行動
自身が開発に関わったレイバー『グリフォン』を使い、特車2課に大胆な戦いを挑む。 - 部下との関係
面倒見が良く、部下からの信頼も厚い。
内海の悪役なのにどこか憎めない複雑なキャラクター性が、TVシリーズ終了から20年以上経った今も愛される理由といえますね。
では、ほかのキャラクターとの関係性に迫っていきます!
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特車2課と相対する関係
警視庁警備部特科車両2課は、レイバー犯罪に対応するために設立された特殊部隊です。
一方の内海は、シャフト・エンタープライズ・ジャパン社の企画7課のリーダーとして、人身売買や密輸入の斡旋など様々な犯罪活動に手を染めていました…。
内海は自社の技術力をアピールするため、最高性能のレイバー『グリフォン』を開発。
そして特車2課のAV-98『イングラム』との対決を通じて、『イングラム』に搭載されている篠原重工の技術データを奪取しようと計画していたのです。

法を守る警察と、利益優先の企業との戦いですね!
バドを自身の目的に利用
バドはまだ少年にもかかわらず、高いゲームセンスと操縦技術を買われ、『グリフォン』の専属パイロットとして内海に起用されました。
人身売買組織に育てられ、善悪の概念が欠如していたバド。
内海はこれを利用し、戦闘を「ゲーム」として認識させることで犯罪行為への抵抗感をなくしていたのです…。
内海はバドが逃げた際、警察を襲ってまで取り戻そうとする一方、バドの安全や将来はあまり考えておらず、自分の目的のためだけに利用していました。
内海にとってバドは“敵の技術データを引き出すための道具”であり、結果としてバド自身を危険な状況に追い込むことになったのです。
熊耳とはかつて深い仲に
当時”リチャード・王(ウォン)”と名乗っていた内海は、現在特車2課に所属する熊耳が香港警察へ派遣されていた際、恋愛関係にありました。
内海は熊耳を裏切り姿を消してしまいますが、日本での再会をきっかけに内海は再び熊耳に執着するように。
また熊耳も、内海に対して愛憎入り混じる複雑な感情を抱いています。
彼らの因縁関係が物語終盤の鍵となり、2人の関係は単なる恋愛から裏切り、そして再会を経て複雑に絡み合う感情へと変化していったのです。
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『パトレイバー』内海と黒崎の深い関係とは
シャフト・エンタープライズ・ジャパン社の部下である黒崎との間には、仕事の枠をはるかに超えた深い絆があります。
内海は黒崎に全幅の信頼を寄せ、黒崎の内海への忠誠心は並々ならぬもの。
直接的な暴力を好まない内海のために、黒崎はどんな残酷なことでもやってのけます。
笑顔を絶やさず能天気に見える内海と、冷徹真面目な黒崎という性格の違いが、2人の関係をより強くしているのかもしれませんね。



ちなみに、無邪気でワガママなバドのことは「内海の判断を誤らせる存在」として嫌っているようです…。
マンガ版のラストで黒崎は、内海を襲撃したジェイクへその場で発砲します。
最後まで内海への忠誠を貫いた黒崎の行動からも、2人の関係の強さが感じられますね◎
『パトレイバー』内海との最終決戦は何話から?
内海と特車2課との最終決戦を見るには、どこからストーリーをチェックすればよいのでしょうか?
アニメ版とマンガ版でそれぞれ解説しますね。
アニメ:『機動警察パトレイバー NEW OVA』1話から
アニメ版のグリフォン編は、『機動警察パトレイバー NEW OVA』1話から始まります。
東京湾に突如出現した黒いレイバーが、かつて『イングラム』と死闘を繰り広げた『グリフォン』だと判明。
内海は『グリフォン』に搭載された先端技術「ASURA」を闇市場で売却しようと企む一方、その性能を証明するために、再び特車2課へ戦いを挑んできたのです…。
内海の野望と特車2課の戦いを軸に、ハイテク兵器の闇取引や国際的な陰謀が絡む壮大なストーリーが展開されます!



メカデザイナーの出渕裕さんが初めて手がけた絵コンテによる、迫力のアクションシーンが見どころですよ!
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マンガ:第21巻(203話)から
マンガ版のクライマックスは、第21巻(203話)から始まります。
特車2課で保護されていたバドを取り戻すため、内海がシャフトや『グリフォン』を率いて特車2課へ乗り込み、武力で制圧。
野明は篠原重工の新型機『AVR-0』に搭乗するも、内海の強制により『イングラム』1号機へと乗り換えて戦うことに…!
台風の中『イングラム』VS『グリフォン』、野明VSバドの決戦が繰り広げられ、内海と特車2課はついに決着へと進んでいきます。


『パトレイバー』内海の最後はどうなった?(ネタバレ)
実は『パトレイバー』における内海の結末は、アニメとマンガで大きく異なります。
重大なネタバレになるので、気になる方だけ次に進んでくださいね!
アニメの場合
『機動警察パトレイバー NEW OVA』第4話では、野明と香貫花が乗る『イングラム』とバドが操る『グリフォン』との激しい戦いが繰り広げられます。
一方、その様子をホテルで見ていることを熊耳に突き止められた内海。
ホテルの地下で2人は再会し、内海は出会った頃の思いを語ったあと「自首したい」と告げます。
しかし熊耳が手錠をかけたのも束の間、内海は「信じて貰えないだろうけど、キミを…」という言葉を残して姿を消しました。
そして証拠隠滅のために『グリフォン』を爆破し、内海の姿は黒崎とともに闇に溶けるように消えていったのです。
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アニメでの内海は、最終的に生きて逃亡しています。
「ま、楽しめたし。それで良しとしようじゃないか」という最後のセリフが、自分の欲望のためならどんな悪事も行う内海をよく表していますね。
マンガの場合
マンガ『機動警察パトレイバー』第22巻223話では、内海は熊耳を連れて、部下とともにオーストラリアへ逃亡しようとしていました。
しかしその矢先、晴海客船ターミナルでジェイクという元SSSの傭兵に刺されてしまいます。
黒崎もすぐさまジェイクを射殺し、姿を消すのでした。
内海が死亡したことでシャフト企画7課は存続不明になり、事件の捜査は難航。
熊耳は一連の出来事を目撃したことで休職しますが、元気な姿で復帰することが示唆されています。
マンガでの内海は、最終的に逃亡に失敗し死亡しています。
内海の死は、彼自身の享楽的で犯罪的な生き方の結末として描かれています。


『パトレイバー』内海を襲ったジェイクって?(ネタバレ)
ジェイクとは、シャフト・エンタープライズ・ジャパン社の警備組織であるシャフト・セキュリティ・システム(SSS)の傭兵です。
アニメ版では印象に残っていない人もいるかもしれませんが、マンガ版では超重要人物!
元々はシャフト・エンタープライズ・ジャパン社を護衛する立場でしたが、『グリフォン』のデモンストレーションが失敗したことで内海がSSSを攻撃したため、内海へ強い恨みを持つように…。
その結果、海外逃亡を目前にした内海を容赦なく襲撃し、自身も黒崎から発砲されます。
ジェイクの行動は内海の非道な行為への報復として描かれ、物語に因果応報的な結末をもたらすことになりました。


『パトレイバー』内海が悪役なのに憎めない理由は?
悪役でありながら独特の魅力を放つキャラクター、内海。
彼は非人道的な行為に手を染める犯罪者である一方、親しみやすい性格や高いカリスマ性を持ち合わせています。
- 人身売買やテロ支援、特殊レイバーの開発に関与
- 少年バドを道具のように扱い、戦闘へと駆り立てる非人間的な行動
- 自己の利益のためには手段を選ばず、社会秩序を脅かす存在
- 少年のように享楽主義的な性格
- 部下から慕われるカリスマ性
- ユーモアのある物腰や鋭い知性
- 常に薄ら笑いを浮かべ、策略的な一面を見せることも
さらに内海は、出自や過去が不明で謎多き存在です。
彼の不明瞭な素性や複雑な人間性が、単なる悪役を超えた奥深いキャラクターになっているんですね。
『パトレイバー』内海が遺した名言
悪役ながら憎めない性格で、今も多くの読者に愛されている内海。
最後に、彼が遺した名言をご紹介します。
「真剣に遊ぼうと思ったらそれなりの苦労も覚悟しなきゃ」
ヘッドギア『機動警察パトレイバー』
このセリフは、『グリフォン』に乗るための身体検査に不満を持つバドへかけた言葉です。
内海の享楽主義的な性格を表現しつつ、同時に彼の行動に対する覚悟も示しています。
内海は自分の楽しみのために行動しますが、それに伴う困難も受け入れる姿勢がうかがえますね。
「現実味に欠けるというのかね? しかし、そりゃ現在の状況に照らしあわせてるからだよ」
ヘッドギア『機動警察パトレイバー』
内海は現状にとらわれず、未来の可能性を見据える能力を持っていることが示唆されるセリフです。
一見うまくいかないように思える策でも、先の状況をきちんと見据えれば、それが最善であるということですね。
現実世界で仕事や勉強に励む私たちも、深く考えさせられる名言です。
まとめ
本記事では以下の内容を解説しました。
『パトレイバー』は2026年の新作映画公開に向けて、劇場版のリバイバル上映など様々なイベントが実施されています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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本ページの情報は2025年3月時点のものです。
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